修 学 院 ・ 曼 殊 院 門 跡
さて、そんなこんなでこの 曼殊院のハイライト、重要文化財指定の茶室、 「八窓軒」を見学 (写真撮影は禁止だったので、 遠くから外見だけですが)。 お坊さんの案内で何度か扉を くぐったあげくにたどりつくほの暗い空間。 次第に目が馴れてくると、墨を塗ったような 暗くて狭い、貧乏臭い空間に、 小さな窓がいくつか 開けられているのがわかりました。 「このお茶室の明り取りの窓は 人間の八つの穴を象徴しています」 とお坊様。 八つ……目、鼻、口、耳。 あとひとつはどこだ? ものすごく下品なことを考えているのを 察したかのように、お坊様が、 「心のことなんですよ」。 「………」(^^;
池坊流による生け花。 池坊では「立華」と呼ぶそうです。 もともと池坊は仏前にささげることから はじまった流派なので、 こういう空間に生けられているのが 本来的なのでしょう。
で、この曼殊院にはもうひとつ すごいものがあります。 近江の某所にあったという 「幽霊の掛け軸」。 災いが相次ぐので、 納められたということだけれど、 観ただけでもなんか起こりそうだ というほどすごいものらしい。 一度観た同僚などは 「あの目が忘れられない、 もう二度と行きたくない」と 言っていました。 この寺に詣でること数度。 一度も観たことがない。 ラッキーなのかアンラッキーなのか。
*** とにもかくにも、 すこし市中から離れていますが、 時間のムダにならないおすすめの寺院です。