|
二日目。洛北の名刹、
曼殊院へ向かいます。
歩いていくととても大変なので、
身分不相応な大名ぶりだけれども、
サービス心満点のMKタクシーを予約しました。
そしてタクシー会社を通して、
ここの要予約のお茶室を
見せてもらう段取りをつけます。
とにかく出発。
修学院離宮に隣り合った
この格式ある門跡寺院に到着すると、
とにかく秋の風も身にしみるほど冷たいのです。
どうやら市中とは3度くらい気温も低いようです。
それにしても素敵な唐紙です。
竹に雲という意匠なんでしょうか。
この修学院界隈には、
京唐紙の工房「唐長」さんもあります。
立ち寄ろうと思ったのですが
残念ながら定休でした。
|
日本人の美意識というのは、
こういう庭園の美しさに
最も顕著にあらわれているように
思います。
京都が美しい街といっても
そこはやはり生きている人の街で
ある以上、美しくないものもたくさんあります。
スキだらけです。
それでも、こうして寺院の山門をくぐると
はっとするほど端正な美しさに出会えます。
|
|
|
こちらの襖絵は竹林の虎。
思うに竹の意匠が多く用いられているのは、
やはり皇族の子弟を代々の住職(門跡)と定めた
格式ある寺だからでしょうか。
古くから「竹の園生」といえば、
皇族のことをあらわします。
|
こんなところにも、横溢する美意識。
さすがです。
ドアのノブに相当する部分ですが、
ひょうたんに扇、とそれぞれに
工夫が凝らされています。
|
|
|
ふくろうの意匠が
ほどこされたつくばい。
昔はここに月影を映して眺めたんだとか。
ツウ好みな、ややひねりの効いたセンスで
あちこちに趣向が凝らしてあるようです。
|
この石塔は、
なんでもキリシタン灯篭
なんだそうです。
|
|
|
京の町屋らしい
坪庭もそのまま遺されています。
ガラスごしに撮ったので、
ちょっと心霊写真みたいです。
すみません。(^^;
|
いにしえの門跡さまの御座所だった
その名も「黄昏の間」。
欄間に菊の御紋が。
十六の花弁を持つ菊は
皇室のエンブレムですね。
後ろの掛け軸には
髑髏が描かれているのですが、
髑髏をよくみると、
南無阿弥陀仏という字で
構成されていました。
|
|