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今出川堀川にある鶴屋吉信の本店では、
800円で季節の和菓子製作の実演が見られ、
そしてお薄つきで菓子を味わうことができます。
九月のお菓子は緑の色と栗の黄色の対比が
鮮やかな「栗きんとん」と
菊の節句にちなんだこなし「重陽」でした。
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まずは「栗きんとん」。
シロップに漬けた栗と、球状に丸めた餡は
いずれも丹波産の栗と、大納言小豆。
清潔なぬれ布巾の上に並べられて。
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馬の毛で編まれた特製のふるいで
みどりいろの餡を裏ごししていきます。
馬の毛だと、繊細な仕上がりになるんだそうです。
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こんな感じ。
色の対比がなかなかいいです。
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丸めた餡の上に栗を載せ、
そのまわりに裏ごしした緑色の餡を
まぶしてゆきます。
この時に使う箸は特別な箸で、
「きんとん箸」と言うそうです。
先端が針のように尖っているのが
わかりますか?
これで、折角裏ごしした餡を
こわさないようにするそうです。
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こんどは、こなしの「重陽」。
まず桃色の餡を丸めてゆきます。
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白い餡を加えて、これでぼかしを
いれていきます。
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扇の形をしたへらで、
菊の花弁をきざみこみます。
鮮やかな手さばき。
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あとは梔子色の餡で
菊のうえの花芯をつくってできあがり。
このときもやはりふるいを使います。
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まずは冷たいお茶で喉をうるおし、
お菓子をいただきます。
(ああ、めくるめくマダムの世界…)
そのあと、お薄がでてきます。
職人さんのお茶の出し方が非常に洗練されていたので、
思わず、ききましたら、やはり。
社員は裏千家でみんなお茶を習っているそうです。
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